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2013年11月22日

【アクティブシニアの出現】 ~第1回:シニアのカラダについて~

 

2012年から団塊世代が次々と65歳を迎え、いよいよ少子高齢化が本格化し始めている昨今。しかし、最近では、「アクティブシニア」と呼ばれる元気なシニア層が増えてきている。そこで今回は、「アクティブシニア」を中心とした前期高齢者層に着目し、「カラダ」・「頭脳」・「ハート」の3部作にわけて昨今のシニア層の変化を追って行こうと思う。第一回目は「カラダ」に着目したいと思う。

そもそも、「アクティブシニア」とは何だろうか。

「アクティブシニア」には、正確な定義はないようですが、「アクティブシニア」という言葉が使われだしたのは団塊世代が定年退職を迎える2007年頃からとのこと。すなわち団塊世代を中心(昭和22年~24年生まれ)とする50代、60代の中高年齢層を示すことが多いようですが、「一般社団法人日本アクティブシニア協会」に定めた定義によれば、前期高齢者(65~75歳)を指しているようだ。アクティブシニアの特徴として自分なりの新しい価値観を持つ元気なシニア世代を指し、「ニューシニア」とも呼ばれている。アクティブシニアは生涯現役志向が強く、仕事や趣味にも非常に意欲的でチャレンジ精神が旺盛。しかも若い世代に比べ社会経験や人生経験が豊かで、優れた価値判断を有している人とのこと。Source:シニアのセカンドライフ・ナビ

さて、ここからは本題の前期高齢者シニアの「カラダ」について述べていきたいと思う。近年、シニア層の体力の向上が続いている。また、スポーツジム(フィットネスクラブ)に通うシニア層や、ファッションに関心の高いシニア層が増えてきているようだ。下記にその一例を紹介したいと思う。

【体力・運動能力調査】

文部科学省の発表によると、お年寄りの体力が、この10年ほど向上を続けている。65歳以上の高齢者は、調査を始めた1998年度以降、大半の項目が右肩上がりになっている。例えば、65~69歳では98年度と09年度を比べると、腹筋回数は男性で11.97回→14.05回、女性で7.41回→8.13回、6分間の歩行距離も男性が588m→612m、女性は548m→572mに伸びている。

【スポーツジムの利用】

コナミスポーツクラブは、平日の昼間に限定した60歳以上向け割引会員制度を2007年に導入、3年前に約14%だった60歳以上の会員は今、2割ほどを占める。また、米国発の女性限定フィットネスクラブ「カーブス」は会員32万人の約4割が60歳以上だ。

ちなみに、文部科学省の09年度の調査では、週に1回以上何らかの運動をする人の割合は60~64歳の男性が98年度の46.04%から59.16%に、女性が51.1%から64.81%に急増。いずれも20~64歳の全体平均を上回った。Source:朝日新聞

【おしゃれへの関心度】

内閣府が発表した「高齢者の日常生活に関する意識調査」で、60歳以上のシニアの方に「おしゃれについてどの程度関心があるか」のアンケートを行っている。その結果、「おしゃれをしたい」と回答する人は、

平成11年調査52.9%(男性:38.0%、女性65.6%)から平成21年調査71.9%(男性:47.9%、女性70.36%)と大幅に上昇をしている。

Source: 内閣府

こういったおしゃれをしたいシニアの関心度の向上に着目したのがニッセンだ。2011年に60代以上の女性をターゲットにした「ここいろ気分」をはじめ、『シニア総合カタログ』を10月中旬以降に創刊するなど、シニア・ビジネスを本格展開すると発表した。また、都内でシニア向けファッションショーも開催した。Source: aw    

 

投稿写真シニアのファッションストリートスナップを掲載している「L’idéal(リディアル)」には、おしゃれなシニアの方々が紹介されている。

是非、上記のリンクを見てほしい。(肖像権の関係上、本ページには正面写真を掲載できないのが実に残念であるため)そこには、あなたが想像している「おしゃれな高齢者」のイメージをはるかに凌駕する人たちが掲載されている。彼女、彼らは、単に「アクティブシニア」という言葉でくくることが申し訳ないほどのニュータイプの高齢者である。

これまでは年を取るということは、残り少ない(限られた)自分自身のリソースを考慮して、基本的には自分を守ろうとする(諦める)傾向が強かったように思います。例えば、「衰えていく体に負担をかけたくない」、「収入が減った暮らしの中で、少しでもお金を節約したい」、「年をとったのだから、おしゃれなファッションをしてもしかたがない(おしゃれなファッションをしたらおかしい)」など、いわば、自分自身の可能性を狭める(諦める)人が多かったように思います。

これに対し、アクティブシニア達は、自分自身の可能性をむしろ広げたいという志向が強いと思われます。それが最も現れているのが、「L’idéal(リディアル)」の高齢者達ではないでしょうか。彼女、彼らが、私たちに与えるインパクトの源泉は、単に「オシャレ」ということではなく、高齢者になってもなお自分の可能性を広げようとしている、その姿勢のように感じます。

すなわち、「自分の可能性を信じている人」=「アクティブシニア」と考えたいと思います。

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