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2013年10月25日

第1回:「ググる」時代はもうとっくに終わっている!?~ネット検索の効率化と、「主観」を楽しむという新しい情報の楽しみ~

近年注目を浴びている「Nbest maniaaverまとめ」などのキュレーションサービス。

そもそも「学芸員」を意味する「キュレーター」だが、ネットIT用語としては、インターネット上の情報を収集してまとめる事を「キュレーション」といい、収集した情報を分類し、つなぎ合せて新しい価値を持たせて共有する事を言う。Source: kotobank.jp

 今、この「キュレーション」を手法とした「まとめサイト」がネット界で注目を集めている。代表的なキュレーションサービスとして、Twitterのつぶやきをまとめている「Togetter」や、インターネット上のあらゆるリンク集、画像、雑学集、ニュース、他の掲示板サイトの情報をまとめた「Naverまとめ」等がある。より多くの人の役に立てる為の情報のまとめや、経済やニュースに特化したもの、よりニッチな世界観でのまとめ等、“広く、浅く”から“狭く、深く”まで、まとめ方も様々だが、「まとめサイト」から見えてくる、現実社会ではない、“ネット社会”での人々の嗜好とコミュニケーションの変化についNaverまとめ         て、3回の連載で分析したいと思う。

ピックアップしたいポイントは下記の3つ

1.   「ググる」時代はもうとっくに終わっている!?

    ~ネット検索の効率化と、主観を楽しむという新しい情報の楽しみ方~

2.   “スターキュレーター”登場 ~ますます過熱するサブカルチャーの世界~

3.    キュレーションで、自己表現力を高める。~キュレーションで個人ブランディング~

 第1回目の今回は、「まとめサイト」利用者が増加している理由をファンクショナルベネッフィとエモーショナルベネフィットの観点から突き止めたい。

 いわゆる“「2ch」等の掲示板で繰り広げられている、あらゆる書き込みが整理されたもの?”これがキュレーションサイト初心者の私が持った初めての印象だった。私の主観的なイメージだが、そもそも2ch等の掲示板に寄せられる情報には、良いイメージはなく、どちらかというと、芸能人やニュースに対しての誹謗中傷や、情報に対しての無駄なレスが多いと思っている。いわゆる“アンチ掲示板サイト”な私にとっては、「キュレーションが提供する、価値ある情報」という2chまとめの定義が、またうまいことを言っているようにしか思えなかったというのが始まりだ。

しかし、「まとめサイト」に対しては、「2ch」等の掲示板サイトのスレッドをみている時と格段に異なった良い印象をもった。無駄なレスが削除されていたり、まとめられる情報が「ガールズ」、「おもしろ」、「ゴシップ」等と分類されていたりと、情報がとても見やすく、探しやすかったという印象だった。キーワード入力でグーグル検索を行い、欲しい情報にたどり着くためには、下記の作業を要する。

検索された膨大な情報の中から、欲しい情報を“見つける”、“発見する”、“取捨選択する”

「まとめサイト」では、このような手間な作業をキュレーター(情報を収集し、分類、整理等の編集を行い共有する人)が一手にその役割を担っているのだ。

そして何より「まとめられた情報の視点が面白い」という事が、ユーザーを増加させている大きな理由だと言えるのではないか。一つのテーマや事象のまとめ方もキュレーターにより様々で、キュレーターの「主観」で編集された情報群は“おもしろい“、”ためになる”、“くだらない”等様々だが、その「主観」を見るのが面白いのだ。

おもしろい「まとめ」を見つけた。「これであなたもキュレーター!思わず恋するキュレーションサイト12選」というまとめサイトである。「○○な女の子」をテーマにしたまとめサイトだが、その切り口がおもしろい。「ツインテール×女の子」、「ポニーテール×女の子」といった髪形や、「メガネ×女の子」「ねこ耳×女の子」、「眼帯×女の子」など、男性視点の「まとめ」ではあるが、女性から見ても興味深くおもしろい「まとめ」だった。

かわいい女の子の画像を掲載するまとめもある事はあるが、このまとめで「キュレーター」が共有しているのは“かわいい女の子”ではなく、“眼帯を女の子がする事がかわいい”という彼ら、彼女らの“フェティシズム”な「主観」であり、それがおもしろいのである。

電通PRが行った15歳以上の男女10,000人に対する「まとめサイト」利用実態調査が、全体の36.5%の人達が利用・閲覧の経験があることを伝えている。そして利用者が「まとめサイト」を利用・閲覧する理由として上位に挙げられたのは、1位 暇つぶし(48.2%)2位 情報がまとまっていて見やすいから(38.5%) 3位マスメディアより幅広い、様々な情報を入手できるから(33.3%)そして4位楽しいから(28.3%)という結果が出た。Source:電通PR

つまり、「ググる」時代はもうとっくに終わったと言えるかもしれない。

ユーザーは、「まとめサイト」を使用する事で、下記3つのベネフィットに魅せられており、同時にグーグル等の「主観」を持つことのできない検索エンジンからは、得ることのできないベネフィットなのである。

1.欲しい情報を“見つける”、“発見する”、“取捨選択する”という手間がかからないという事(ファンクショナルベネフィット)

2.「主観」的に情報をまとめる事で得られる “極めてピンポイントな情報”( ファンクショナルベネフィット)

3.「主観」を楽しむという事 (エモーショナルベネフィット)

そして、次回第2回目の投稿では、上記にあげた、「まとめサイト」のエモーショナルベネフィットである“主観を楽しむ事“が、今スターキュレーターという存在を生み出している。次回はそのことに関して深く考察しようと思う

  1. IRIS Network: The Worlds Largest Network of Market Research Institutes
  2. ESOMAR Individual Membership Information
  3. 日本マーケティング・リサーチ協会