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2013年05月31日

ネット原住民「非リア充」の逆襲劇

初音ミク「今ではネット民のほとんどが『リア充』であり、今後ネット原住民も高齢化し、その存在も死滅していくだろう」

多くのネットカルチャーを生み出している「ニコニコ動画」創設者川上量生氏は昨今Twitterでこのようなつぶやきをしています。Source:blog.livedoor.jp

「インターネットコミュニティ」と言えば、かつてはネット住民が入り浸り、そのネットライフこそが彼らのライフスタイルとも言われていました。

そのインターネットコミュニティで生まれた、2チャンネル発祥のインターネットスラングが「リア充」(リアル〈現実〉の生活が充実している人物)であり、かつては、インターネット上のコミュニティに入り浸る者〈ネット原住民である非リア充〉が、現実生活が充実していない事を自虐的に表現する対語的用語として使われていました。Source: wikipedia

スマートフォンの急速な普及により、かつての「リア充」は、「スマートフォンを利用してリアルの生活が充実している」という「スマ充」へと変化を遂げつつあるようです。

かつて、「非リア充」のライフスタイルとも言えた、インターネットコミュニティも今では「SNS(ソーシャル・ネットワーキング・サービス)」という、なんとも響きがハイセンス?とも言える呼び名に代わり、今では「スマ充(かつてのリア充)」がそこに入り浸り、個々のリアルライフに関して社会に発信するという環境に変化を遂げつつあるのです。

このような社会の変化に、とうとう「非リア充」も息が持たないのではないかと思いきや、そうとも言い切れない「非リア充」の新たな動きが、リアル〈現実〉の世界で繰り広げられているのです。彼らが創り上げた、サブカルチャーとも言える独特なネットカルチャーの幾つかが、「非リア充の逆襲」とでも言わんばかりに、リアルにも流入をし始めています。

非リア充の逆襲で代表的とも言えるのは、「初音ミク」の存在です。初音ミクはインターネットが創り上げたバーチャルアイドルですが、そもそもは、音声合成・デスクトップミュージックソフトウエアの製品名およびキャラクターとしての名称です。Source: CRYPTON

私も含め、ネットカルチャーに馴染みの薄い人にとっては、なぜ「初音ミク」というバーチャルアイドルが、そこまで人気があるのかが理解不能であり、そもそもソフトウエアとしての製品がなぜ1つのサブカルチャーとしてここまで確立されているのかが不思議に思う事でしょう。

まず、「初音ミク」がここまで人気となった理由に、「インターネットの世界で創られたバーチャルアイドル」という事が言えます。それは、「初音ミク」という無機質な「データ」が様々なインターネット上の投稿者たちの手によって、色々な要素が肉付けされ、設定でしかなかったイラストが、ネット民たちによってキャラクターが形作られていったという、ネット民がそれぞれにプロデュースし、創作したアイドルだという事が大きな要因になっているのではないのでしょか。リアルでは、アイドルを応援する事は出来ますが、プロデューサーではない限り、理想のアイドルに仕立て上げる事はできません。Source: ニコニコ大百科(仮)

以前NHK BSプレミアムで生中継された、初音ミクのコンサート映像を見た際は、その独特な世界観に驚きました。ステージに映し出された3Dの「初音ミク」というバーチャルアイドルと、彼女に熱狂し、スクリーンにペンライトをかざす沢山のファン達。ステージの演出に関しては、主役の初音ミクとそれを盛り上げる生バンドという、機械と生演奏の共存とでも言えるような、「現実社会」と「ネット社会」の共存の世界を模しているような、独特であり、いい意味で不思議な世界観がそこには有りました。

Image source: youtube

ネット社会と言えば、以前は現実社会からの孤立が問題になっていたのは昔の事のように思えます。その独特な世界観が生み出した、ネットカルチャーは今リアルで脚光を浴び、賞賛されています。スマートフォンの普及で「リア充」は「スマ充」に代わっていきましたが、「非リア充」も今後ネットのみならず、リアルな世界でも、活躍の場を広げていくのではないのでしょうか。

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